【面接事例】20代総務未経験者の転職

面接事例より

過去実際に採用面接をした、23歳女性の事例の体験談です
全くの未経験からの総務への転職希望者です

こんなお悩みを持っている方におススメ

・未経験から事務職への転職を考えている
・未経験で転職する時にどういう軸で会社を探せば良いかわからない
・どんな事を面接で見られるのか知りたい


まずはSHIRO-MIKEの自己紹介から

SHIRO-MIKEのプロフィール

私は、出産・育児中は契約社員として働き、その後未就学児を持ちながら正社員へ転職、その後取締役就任まで経験しました

いまは別のキャリアを進めていますが、転職を繰り返しながら人事・総務・経理など一通りの管理部門の事務を経験し、その間1000人以上(現在も増加中)の採用面接をおこない、たくさんの一緒に働く仲間を作っていきました

どんな人でもその人がその人らしく生きることを応援したくて、転職を中心としたブログで情報を発信しています

発信する内容がお役に立てるとうれしいです


今回の面接者データ


応募動機と転職理由

はきはきとして元気で可愛らしい女性でした

ずっと立ち仕事なのと勤務シフトが不規則なのが辛いという理由で転職を決意、固定の時間で働きたいため事務職にチャレンジして応募しましたとのことでした

事務経験がないため、総務事務とは何かもわからず、どの会社に応募するのが良いのかもわからず、たまたま見つけた当社に応募してきたという感じのようです
まだ若いのと、そもそも経験不問にしていた募集なので、この点は一切気になりません

終始ニコニコしながら、こちらの質問には一生懸命聴く姿勢を見せてくれている姿から、他部署からの対応についても感じ良く受けてくれそうなイメージを持たせてくれました


採用面接での確認ポイント

現状の会社課題を解決してくれる人材か

当時の会社の課題は、成長速度に拍車がかかり毎月の売上は右肩あがり、一方で各部署人を採用しても人員が足りず疲弊し始めている頃でした
また、毎月のように中途採用の方が入ってくるので、異文化経験者が混ざり合い、今までの慣習的なルールを打ち破るような要望・行動・疑問も噴出しはじめており、管理部門として、各種整備やシステム導入などの地盤作りを早々にやらねばならない状況でした

合わせて、備品発注の増加や事務所移転の準備など、会社拡大につれて行わなければならない総務業務も増える一方です
社員の要望にいち早く応えねばならないものの、ただ言われるままに対応するのではなく、総務の体制も整備しながらバランス良くやらねばなりません
そんな時に相手の気持ちや緊急度を察知して、上司に対して的確に「報・連・相」をしてくれそうな人物を探していました

期待する業務ができるかどうか

面接官は、期待する人材か、業務を任せられる人材かを採用面接の中で確認します

経験があればある程度業務が出来るかを見立てることが出来ます
しかしながら、当時は会社としてまだ未成熟だったこともあり、なかなか思うような経験者を採用出来ない状況でした
そのため割り切って経験不問で人物重視の採用に切り替えました

総務という仕事は、取り分け成長期の会社の総務は本当になんでもやらねばなりません
なので

  • そんなことルールには無いからできません
  • それは私の仕事ではありません
  • 他の部署に聞いてください
  • わかりません


などの社員対応はして欲しくありません
真面目に業務しているからこそ出てしまう言葉かもしれませんが、
これでは相手に良い気持ちが残らない気がします

  • どんなお困りごとがあるのですか
  • それは大変でしたね
  • すぐに確認して回答しますね
  • できるか上司に確認しますね

こんな対応をして、会社の中の潤滑油となってくれる会話ができる人が欲しかったのです
相手が「なぜそんなこというのかな? 」と一歩引いて対応できる人材であるかが
今回の採用ポイントと考えていました

質問のポイント

今回応募いただいた方はまだ23歳、職務経験としてもまだ短く、おまけに業務説明をお願いしても決して説明が上手なわけではなく、この質問ではなかなか人物は読み取れません

なので、
・高校の時から調理師を目指して上京した経緯
・なぜ調理師になりたかったのか
などの質問を通して、ご自身の考え方を確認させていただきました

その中で、ご両親に対する思いやりがにじみ出ていて、素直に成長してきた人物なのだなという思いがしてきました

また、現在一人暮らしをしている様子なども聞いた中では、かなり几帳面に考えており、周りに流されないような強い面も持っているのだなと感心させられる部分も感じられました

事務の必要要件は持っていませんでした

当たり前に持っていて欲しかったPCの利用経験はなく、ExcelもWordも使ったことがないとのこと

「事務職だと毎日PCに向かって作業しないといけないけどどうする?」
と聞いたところ、入社前にパソコンスクールで基本的なことは習ってきますとのこと

難しいことまでやってお金かける必要はないことと、ExcelとWordは会社でセミナー申込するので、windowsの基本的な操作だけは一人で勉強してくるようにお願いしました


その後の成長

その後内定を受諾してくれて当社に入社してくれました、そしてびっくりするほど入社してすぐにパソコン操作も覚えて基本的な作表もしてくれるようになりました

社員からの評判も良く、いろいろな部署の人ともうまくやってくれていて、成長していく姿もほほえましくありました

総務業務のひとつである各規程改定などにも積極的に関与してくれて、自ら提案もしてくれる頼もしい存在になっていきました

その後8年程勤務した後、彼女から退職の申し出がありました
「東京暮らしはもう大丈夫です、いまではなんであんなに東京に上京したかったのかがわからなくなりました
地元に帰ろうと思います」とのこと

と言いつつ、実は彼女、会社を辞める前に地元に帰っていたのです
会社がまた次のフェーズに向かっている時だったので、いまは辞めるときではないと、2時間半かけて通勤してくれていました
そこまでするなら会社で家賃負担も考えるので地元に帰るのをもう少し先にしたらという言葉にも、
「大丈夫です、もう決めたので」と固辞されました

最後まで自分の意思が強い彼女でした

いまでも最終日まで頑張ってくれていた姿が目に浮かびます


まとめ

事務職未経験者の転職の事例を紹介させていただきました

中途採用は即戦力としての期待が大きいのですが、その会社の状況・時期によって採用したい人物像は大きく変わります
そのため、会社研究・求人研究をせずに闇雲に応募しても良い機会に巡り合う可能性は低くなってしまうのではないでしょうか

転職エージェントを利用すれば、事前に会社の状況や欲しい人物像を知ることが出来るので、どんな経験であっても自分の強みを生かせる会社かどうかが見えると思います

また、求人サイトを利用する場合も、今回事例であげたBさんのように、丁寧に求人応募欄を書かねば採用担当者の目に留まることは難しいです(実際に、空欄ばかりのものはほぼ見ていません)

採用は人と人のかかわりなので、ひとつひとつの行動を丁寧にやることを心がけましょう

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